こんにちは。
ゴールデンウィークに突入し、休日を満喫している方、いつもより忙しく仕事をされている方、様々だと思います。
私はどちらかというと後者ですが、今回は忙しい時も簡単に作れる、材料によっては栄養満点なフラップジャックをご紹介します。
フラップジャックと言えば、基本はポリッジ用のオーツとバター、砂糖、通常ゴールデンシロップを混ぜてトレイで焼いてカットした、オーツバーを指します。
オーストラリアやニュージーランドではミューズリーバー、シリアルバーなどとも呼ばれ、日本人にはこちらの方がなじみ深いかもしれません。
ただし、フラップジャックと言って上記の甘いお菓子が出てくるのはヨーロッパ圏がメインで、これはイギリスやマン島、アイルランドなどでよく食べられるお菓子になります。
アメリカや南アフリカではフラップジャックはパンケーキ、またはアメリカンスタイルのパンケーキを指します。
全く同じ名前なのに、同じ英語圏でどうして違う食べ物指す言葉になったかはわかりませんが、言葉の意味的にはパンケーキのほうが的を得ているようです。
フラップflapの語源はフリップflip、宙に上げてひっくり返す、両面を焼いたものなどという意味があります。パンケーキはフライパンでフリップして両面を焼くものなので、そのままの名前、ということになります。
フラップジャックという言葉が使われ始めたのは1600年代だと言われています。
同じころ、フラップタート flap tartsと呼ばれるお菓子があり、この二つは同じものだという意見があったり、シェイクスピアの劇の中で使われている言葉が名前の由来だという意見もありますが、どれも定かではありません。
いづれにせよ、現在でもフラップジャックと言えばイギリス周辺諸国ではオーツバー、アメリカ周辺諸国ではパンケーキを指すようです。
さて、イギリスではカフェやベーカリー、スーパー、広場のマーケットなど、様々な場所で多種多様なフラップジャックを見ることができます。
家庭でも、特にお年寄りがいろいろなフラップジャックを作っていますが、特にカフェやベーカリーのものは材料がとても豊かです。
ドライフルーツはもちろんのこと、チョコレートやナッツ、いろいろなシードをふんだんに使って作られています。
反対に、家庭のものはもっとシンプル。使っているものはオーツだけだったりします。
今回と次回で、2種類のレシピをご紹介する予定ですが、まずはシンプルなウェンディーの家庭のフラップジャックをご紹介しようと思います。
このレシピはローカルマーケットなどで、おばあちゃんが作っていたものと似ていて、私は勝手により伝統的だ!と思いっているものです。
ウェンディーのフラップジャック Wendy’s flapjacks
バター又はマーガリン…100g
デメララシュガー又はダークマスカバドシュガー…100g
ゴールデンシロップ…3tbsp
ポリッジ用オーツ…200g
①砂糖、バター、シロップをソースパンに入れ、ゆっくりと溶かす。
②火からおろし、オーツを加えて混ぜる。
③オイルを引いた20㎝の角形に押さえるようにして入れていく。
④180℃に予熱したオーブンで、焼き色がつくまで、20-30分焼く。
⑤5分ほど冷ましてから、正方形か長方形にカットする。
材料について、使用されている材料のほとんどがイギリスでは当たり前の食材なのですが、日本では手に入りにくいものばかりだと思います。
ポリッジ用のオーツはオートミール用のものがそのまま使えます。大きなスーパーや輸入食材を扱っている店で売られていると思います。
デメララシュガー、マスカバドシュガーは黒糖に近い濃い茶色の砂糖で、モラセスと呼ばれる糖蜜が使われ、癖のあるフレーバーを持っています。黒糖やブラウンシュガーで十分代用できますが、フレーバーの強い黒糖の方が近いと思います。
ゴールデンシロップはイギリス特有の甘味料で、イギリスの家庭には必ず置いてあるものです。砂糖と水、レモンで手作りできるようですが、通販するか仕方ないので別の液糖で代用しましょう。ハチミツやメープルシロップを使えば、それぞれ違った味わいのものができると思います。
型について、焼いているうちに広がって焦げてしまうので、作りたい大きさの型を使ってください。
焼き加減にも注意が必要です。元々の生地に濃い色がついているので、見極めが大変だと思いますが、オーブンから出した後も予熱で火が入っていくので、もう少しかなってところで出した方がいいと思います。
次回はニックのフラップジャックをご紹介します!
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