クリスマスの準備 Preparing for Christmas!!

こんにちは。

日に日に肌寒くなってきましたね。


先日、白糸の滝の近くにある表富士キャンプ場でのマルシェに参加してきましたが、薄手のセーターにマフラーをぐるぐる巻いての参戦でした。

12,3℃くらいだったと思います。


さて、紅葉もまだですが、そろそろクリスマスケーキの準備をしないとなーという季節になりました。


というのも、私のクリスマスケーキはイギリス式のフルーツケーキベースで、ケーキ自体を約1か月、中に入れるフルーツも約1か月は寝かせたい。

となると、ケーキが必要な12月後半の2か月前、つまり10月中に準備を始めないといけないのです。


作るのは去年の12月のブログでご紹介した「ニックのクリスマスケーキ」ですが、今読み返すと中々に不親切な内容だったので、今日はもう少し詳しく、クリスマスケーキ用のフルーツの準備について、書いてみたいと思います。

以前も書いたと思いますが、クリスマスケーキの作り方は本当にお家によって全く異なります。基本的な部分、アルコールを加えたりドライフルーツを使ったり、というのは同じなのですが、使用するアルコールの種類や量、ドライフルーツの種類、配合、フレッシュフルーツを使うかどうか、など、本当にさまざまです。



そもそも、なぜイギリスを含め、ヨーロッパ諸国、アメリカなどではクリスマスにフルーツケーキ、又はそれに似たお菓子を食べるのでしょうか?



フルーツケーキのルーツは、ローマ時代にさかのぼるとされています。

当時ローマでは、デザートとして”Satura”という食べ物が楽しまれていました。

発音はわかりませんが、これは、大麦などの穀類をつぶしたもの、レーズン、松の実、ザクロ、ハニーワインなどを混ぜたもので、これがフルーツケーキの原型ではないかと言われています。


後に、これらのフルーツとナッツ類をケーキの生地に入れるというアイディアがヨーロッパ中に広がります。

そしてイギリスではプラムを使ったケーキが、クリスマスケーキとして登場します。


ビクトリア時代のイギリスでは、このようなフルーツケーキは結婚式や休日の集まりなどの定番のケーキとなりました。

その後、決して安くない材料を使ったこのフルーツケーキは、日常的なものではなく、特別な機会のみに食べられるようになり、結婚式やクリスマスの特別なケーキとして現在も残っている、というわけです。



実はこのルーツについて調べているとき、半分以上の記事の書き出しが、「なんでクリスマスにフルーツケーキを食べるんだろう?みんな嫌いなのに!」みたいなもので、よく読んでみると、それらの記事のほとんどがアメリカ人の書いたものでした。

そういった記事の写真をよく見ると、日本でもスーパーの製菓材料コーナーでよく見られる緑や赤に染められたチェリーなど、着色されたフルーツがたくさん使われていて、偏見かもしれませんがこれはちょっと食べたくないなーというものが多かったです。


フルーツケーキはローマを起源としていますが、そこから世界中に広がり、現在に至るまでに世界各国でいろいろな形に進化してきました。

そんな中、イギリスでは、”みんながみんな好きなわけじゃないけど、いまだに多くの人に楽しまれているケーキ”として残っていることは、本当に喜ばしいことだなーとしみじみ思うのでした。



というわけで、クリスマスケーキ用のフルーツの準備をしましょう!


材料

・レーズン…200g

・サルタナ…120g

・赤ワイン…50g

・ミックススパイス…6g(シナモン、ジンジャー、クローブ、ナツメグなどが含まれるもの)

・プルーン…75g、レーズンなどと同じくらいにカットする。種なしが便利

・クッキングアップル…200g(紅玉など酸味の強いリンゴで代用可能)小さくカットする

・リンゴジュース…100g

・ラム…100g


全ての材料をボウルに入れてよく混ぜ、機密容器に入れて冷暗所で保存。

少なくとも3日前には用意すること。

長期間保存する場合は、きれいなスプーンで時々かき混ぜる。

継ぎ足し可能。



これはニックのレシピで、プルーンが使われているのが特徴だと思います。


ちなみに、クッキングアップルはイギリスでは簡単に購入できる日常的なものです。日本でも楽天などの通販サイトで直接農家さんから買うことができますが、ちょっと作るのにそこまでする必要はないと思います。

私は毎年紅玉を使用していました。


このレシピはあくまでも1つのイギリス家庭で作られていたものです。

このレシピ自体に特にこれといったルールはないので、お好みでいろいろアレンジして、みなさんの家庭のレシピに変えていっていただけたらと思います。


ちなみに、このフルーツミックスはそのままミンスミートにも代用できます。



今年のクリスマスは、ぜひイギリスの伝統的なお菓子たちで食卓を彩らせてはいかがでしょうか?


それでは今日はこのあたりで!

British bake on

イギリス留学中に出会った、イギリスの伝統的な焼き菓子、ローカルビレッジの家庭のお菓子をメインに紹介するブログです。

0コメント

  • 1000 / 1000