ココナッツビスケット Coconut biscuits


こんにちは、玉井です。


今日ご紹介するお菓子はココナッツビスケットです。

このブログでたびたび、というか、ほぼ毎回登場するウェンディーですが、すでにご存じの通り、彼女は私の2番目のホストマザーです。

ウェンディーにはアーサーという日本でいえば高校3年生と、9歳のアルフレッドというかわいらしい男の子がいました。


アーサーは普通の高校生だったので、ふた回りも年の離れた私とはあまり積極的な接点はなかったのですが、好奇心旺盛のアルフレッドとは、ウェンディーやアルフレッドの学校の友達も一緒にいろいろなことをしました。


私が折り紙を教えてあげれば、アルフレッドはチェスを教えてくれたり、ゲームを教えてくれたり。そこまで親密ではないにしろ、子供ならではの視点で、大人同士では体験できないことをさせてくれました。


そんなアルフレッドは、時々私に、簡単なお菓子の作り方を教えてくれました。


これはウェンディーの子育ての一環でもあったと思います。彼女は自分の息子が料理を気軽に、楽しくできるようになってほしいと思っていました。

私のような、イギリスのお菓子に興味があって、しかもイギリスの片田舎ではなかなか出会えない語学生の東洋人にお菓子を教えるのは、ちょうどいい機会だったのでしょう。


アルフレッドが教えてくれたものはどれも、自分が自信をもってできるものばかり。

普通に教わるよりもちょっとだけズルやごまかしもありましたが、私にわかるようにできるだけゆっくりとしゃべってくれたり、ゲームではハンディーをくれたり。

楽しいレッスンでした。


このココナッツビスケットはアルフレドの3回目の料理教室になります。

この前にも、ジャムタルト(前回ウェンディーと作ったと書きましたが、実はアルフレッドもいたのです)や、イースターエッグの作り方も教えてくれていて、こちらも子供らしく簡単で楽しいので、いずれご紹介したいと思います。


さて、もちろんココナッツビスケットはイギリスの伝統菓子ではありません。

実は似たようなお菓子にココナッツマカルーンCoconut macaroonsというものがあり、こちらはイギリスの駄菓子といった感じで、伝統的なお菓子といってもいいと思うのですが、ココナッツビスケットとは材料が異なります。


ココナッツをつかったビスケットは世界中どこにでも見つけることができる、世界共通のビスケットといった感じで、レシピも味も形状も、似たようなものが多いと思います。

でももしかしたら何か特別ないわれがあるかも、と思い、ウェンディーに確認してみましたが、やはりそんなことはありませんでした。

ウェンディーがこのお菓子をアルフレッドと作るようになったいきさつは、単に子供と作れる簡単でシンプルなレシピを探していたら、子供向けの料理本の中で見つけた、とのことでした。


ココナッツを使ったビスケットは、簡単なレシピが多いと思います。

私も何種類か作ったことがありますが、本当に簡単で、しかも食感も味も確約されている安心感があるので、まさにストレスフリーのお菓子といえます。


そんなココナッツを使ったビスケットのレシピの中でも、このレシピはとりわけ簡単でシンプル!遊び感覚で作れるので、初めてのお菓子作りには最適です。ぜひ小さな子供と一緒に作ってみてください。


ココナッツビスケット Coconut biscuits


セルフレイジングフラワー…1カップ(1と1/2tspのベーキングパウダー含む薄力粉1カップ)

グラニュー糖…1カップ

ココナッツファイン…1カップ

卵…1個(よくほぐしておく)

無塩バター…1/2カップ(溶かしておく)


①すべての材料をボウルに入れ、手で混ぜる。

②ティースプーンくらいの大きさに丸め、油を引いた天板の上に、間隔を置いて並べる。

③180℃のオーブンで約12分焼く。


このビスケットは1つがかなり広がるので、1枚の天板に置く個数を少なくし、何回かに分けて焼くことをお勧めします。さもないと大きな1枚のビスケットが完成します。


ちなみに、ココナッツマカルーンですが、片面がチョコレートでコーティングしてあるものがスーパーなどで簡単に手に入れることができました。これはこれでおいしくって、ダメだとわかっていてもついつい買ってしまうお菓子の一つでした。

マカルーンについてもご紹介できたらと思ってます。

それでは。

British bake on

イギリス留学中に出会った、イギリスの伝統的な焼き菓子、ローカルビレッジの家庭のお菓子をメインに紹介するブログです。

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