イギリスのパン事情? Bread in England

こんにちは。
この2日間、今月オープンした従姉妹のパン屋さんのお手伝いに行ってきました。

日本のパンはバラエティーが豊富ですよね。
あれだけの種類を揃えるのは本当に大変な事だと思います。

私がイギリスにいた約1年間、在住日本人に何回も会いましたが、時々言われたのが、日本のパンの店を開いて!という事。
イギリスにももちろんパンを売っているお店はありましたが、ちょっと日本とは様子が違うようです。


と言うわけで、今日は私の見たイギリスパン事情をお伝えします。


一般的に日本にいてイギリスのパンと言えば、どんなものを思いつきますか?

スーパーでも売っている、その名も「イギリスパン」は、食パンの一種で上を四角くしていない山高パンだと思います。
味も日本の角食の様に甘くないのが特徴です。

他には?

スコーンをあげる人もいるかもしれませんが、スコーンは正確にはパンではないと思います。


日本では近頃、フランス系のパンやドイツ系のもの、中東・東南アジアのパンなど、様々なパンが手軽に食べられますが、イギリスのパンって全く聞かないんじゃないかと思います。

私がすぐに思いつくのは、ほとんど菓子パンの類。
例えば、チェルシーバンズ、ティーケーキ、アイスドパン、ラーディーケーキ、バースバンズ、サリーラン、サフランバンズなどなど。

これらのパンは日常的なもの、というよりは、どちらかと言うとお茶と一緒に食べるおやつの様なものが多いです。


でもイギリスの主食はパンですよね?


ではどんなパンを普通の人たちが日常的に食べているかと言うと、ふつーうの食パンなんです。


それもイギリスパンではなく、角食の方。


もちろん日本のものの様に甘くはなく、種類はそれほどありませんが、白パン、雑穀パン、全粒粉のパンなど、基本は揃っていて、量は日本のスーパーで売られている一般的な食パンの3倍くらいが1パック。
ただし大きさがひとまわりくらい小さく、1枚が8枚切りより薄いものが多いです。
1本買が基本なので、私の大好きな端っこも付いています。
他のサイズはあまり見たことがないので、そのサイズが一般的な型の大きさなんだと思います。

家族構成によりますが、これを大体1週間かけずに食べ切る感じです。


では、パン屋さんではどうでしょうか?

もしかしたら私が田舎に居たからかもしれませんが、実は「パン屋」そのものは見たことがありません。

トットネスで見たパンは、スーパー以外ではオーガニック食品の店、Bakery(焼いたものを売っている店。パンだけでなく、ケーキ、ビスケットなども売っている)の一角などが主で、それもアルチザンと呼ばれるフランスパンやドイツパン系など、ハード系のパンが主でした。

他にはいわゆるデリ、お惣菜屋さんのサンドイッチコーナーや、バーガーコーナーでしょうか。


バーガーやサンドイッチは別として、イギリスでは「お惣菜パン」と言うものはほとんど存在していない様な気がします。

理由を色々考えてみましたが、そこは単純に文化の違いかなぁと、思います。ピクニック好きのイギリス人に、日本のお惣菜パンは最高だと思うのですけどね。


イギリスで日本のパン屋を開いたらどうなるでしょう?

日本のパンは凄い!と評判になるか、はたまた意外と保守的なイギリス人気質に阻まれて閑古鳥が泣くか…。

なんとなぁくですが、後者な気がします。

それでは今日は大好きなパンのお話でした!

British bake on

イギリス留学中に出会った、イギリスの伝統的な焼き菓子、ローカルビレッジの家庭のお菓子をメインに紹介するブログです。

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