スコッチエッグ Scotch eggs

こんにちは。

暑かったり肌寒くなったりと、体調管理が難しい日が続いていますね。


台風の季節が終われば、秋!

紅葉狩りやハイキングなど、外に出る機会も増えるのではないでしょうか。


そんなアウトドアで楽しみなのが、お弁当!

子供のころ、緑のプラスチックの大きな2段のお弁当箱が、我が家の定番でした。

そこにお結びや卵焼き、唐揚げなどが所狭しと並び、今日は何が入ってるかな、といつもワクワクしていたことを覚えています。


というわけで、今日はイギリスのピクニックフードの一つ、スコッチエッグご紹介します。

スコッチエッグ。

名前を聞いたことがある方も多いと思います。

時々デパ地下のお総菜売り場で見かけることもあるし、パブメニューとしても有名なのではないでしょうか。



スコッチエッグとは、ゆで卵をスパイスなどで味付けしたひき肉で包み、パン粉をつけて油で揚げた料理を指します。


完全に火が通っており、持ち運びしやすいことから、イギリスではピクニックの定番メニューの一つになります。



このスコッチエッグ。

実はスコットランド生まれではないこと、ご存知ですか?



生まれについては諸説あり、どれも決め手に欠けるのですが、ロンドンの老舗デパート、フォートナム&メイソンが開発した、というものと、北アフリカから伝わってきた、という説が有力のようです。


ではなぜスコットランドを表す”スコッチ”という言葉が使われているのでしょう?



実は最初に”スコッチエッグ Scotch egg”という名前でこの料理を売り出したのが、ヨークシャーの海辺にある軽食屋、ウィリアム・J・スコット&サンズというお店だったということです。

このお店の名前を取って、スコッチエッグという名前が付けられました。


なるほど。スコットさんの卵、という意味だったんですね。


この時この店で作られていたスコッチエッグは、ひき肉を使っていなかったそうです。

海の近くにあった軽食屋だったこともあり、使っていたのは白身魚のすり身。

卵を魚の肉でくるんで揚げたものだったんですね。


その後レシピは作り替えられていきましたが、名前だけは残り、卵をひき肉で包んで揚げた料理全般がスコッチエッグ、と呼ばれるようになったようです。


”スコッチ”エッグなどというから、私はてっきりスコットランド発祥の食べ物だと思っていました。



さて、スコッチエッグはイギリスの多くのお肉屋さんやパブで見つけることができます。


地域によって特色があり、酢漬けした卵を使うもの、ブラックプディングという豚の血で作ったソーセージを使ったもの、地域特有のソースを味付けに使ったものなど、様々です。


ウェンディのスコッチエッグはそのどれとも異なり、ハギスという羊の内臓を使ったスコットランドの伝統的な食材を使ったものでした。


先に上げたブラックプディングやハギス。

原材料を聞くと「ウェ…」って思うかもしれませんが、実際に食べてみると独特な香りというか臭み?はあるものの、コクがあってとてもおいしいんです。


イギリス人でも食べれない人もいるというので、あとは好みの問題だとは思いますが、有名な「イングリッシュブレックファースト」にも登場することのあるブラックプディング。

食わず嫌いせずに、一度トライしてみてほしい食材です。



スコッチエッグは鶏の卵を丸々1個使って一人分なので、かなりボリュームのある食べ物です。

ちょっと大きすぎ…と感じたときは、ウズラの卵でも作れるのでご心配なく!


それではウェンディのハギスで作るスコッチエッグのレシピです!


とその前に。

イギリスでは昔から”ひき肉”というものが存在していませんでした。

最近ではミンスミート、つまりひき肉単体として売られていますが、こういった挽いた肉がほしい場合、ソーセージミートというものを使っていました。


そう。日本にもあるあのソーセージです。


ただし食べ方も使い方も異なり、ソーセージ状にビニールや豚の腸に詰められた肉を外側を破いて取り出し、中の肉だけ使います。

これはすでにスパイスなどで味付けがしてあり、とても簡単に調理ができるようになっています。


ウェンディが使ったのもこのソーセージミート。

日本ではひき肉を使うので、スパイスでたくさん味付けする必要があります。

残念ながらハギスも手に入らないので、ウェンディのスコッチエッグを作るのは難しいのですが、とてもおいしい料理ですし、簡単にできるので一度お試しあれ!

ウェンディ―のスコッチエッグ Scotch eggs 

ソーセージミート…435g、皮をむいておく

    ➡ ひき肉の場合、パン粉、塩コショウ、ハーブ類で味付けする。

ハギス…風味付け程度に

塩・こしょう

卵…6個、硬めにゆでておく

溶き卵…1個分


①ソーセージミートとハギスは、あらかじめ皮をむいてボウルなど映しておく。

②別のボウルに、溶き卵、パン粉に塩コショウを混ぜたもの、を用意しておく。

③硬めにゆでた卵の殻をむき、周りを用意したひき肉で隙間なく包む。溶いた卵をつけ、パン粉をつけたら、少し低めの油でじっくり揚げる。

小さい子たちは余ったお肉で作ったミートボールです。


それではまた来週~

British bake on

イギリス留学中に出会った、イギリスの伝統的な焼き菓子、ローカルビレッジの家庭のお菓子をメインに紹介するブログです。

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