こんばんは!
先日、イベント参加用にDIYで小さな棚を作りました。
と言っても、100均のすのこを利用したもので、DIYと言えるのかどうかわからないのですが、市販のものでちょうどいいものがなかったので、自分で作ってみたわけです。
出来上がりは何とも微妙なもので、若干斜めになっているのですが、自分で作った、という満足感がすごく、ちょっと曲がっているからと言って、簡単には捨てられないな、という感じです。
なぜ急にDIYの話を始めたかというと、この小棚を作っているときに、そういえばイギリスではみんなDIYをしてたな、と思い出したからです。
私は1年の留学中に2つの家庭に滞在し、何人かのお家にお邪魔する機会がありました。
そこではたいてい、DIYが進行中か、またはなにかDIYで作ったものがある、おうちがほとんどでした。
ちょっと例を挙げてみますね。
まず、ウェンディのキッチンは、彼女が自分でペイントし、タイルを張り付けて自分好みに仕上げていました。バスルームも同様で、最初はカーテンが(仮)の状態でした。また、バックガーデンにはお手製の温室、2つの小屋があり、この前お邪魔した時には鶏小屋を作っている最中でした。
最初にステイした築200年はあろうかというお宅では、吹き抜けになっている階段を上から下まで塗り替え中で、それも業者ではなくお父さんがやっていました。
日本大好きのアランさんは、おうちの庭にピザ窯を作り、そこでピザやパンを焼いていました。
もちろん人によってはすべて業者に頼んだり、既存のものを購入したりするのでしょうが、それでも日本に比べてはるかに多くの人が「自分の手で作る」「Do it yourself」を実行していたと思います。
簡単なことでもそうでした。
例えば、
お気に入りの形の靴だけど、好きな色がない。→塗り替えちゃおう!
この食材がほしいけど、普通のスーパーには売ってない。→自分で作っちゃおう!
家の裏の小径がちょっと寂しいな。→飾り付けちゃおう!
といった感じです。
で、思ったのが、イギリス人がこんなにDIYが好きなのには、何か理由があるんじゃないか、ということです。
いろいろネットで調べていみたら、ちょっと面白いサイトがあったので、前置きが長くなってしまいましたが、ご紹介したいと思います。
以下、SIRC(Social Issues Research Centre)というサイトからの引用になります。
【イギリス人がDIYをする理由】
①必要に迫られて。
これは若い世代に多く、ローンなどを組んで家を購入した場合(中古物件)、その支払いは収入に大きく食い込み、何かトラブルが起きたときに専門の業者に頼むだけの余裕がない、そのため、DIYを余儀なくされている、というものです。
中古物件なのであらゆる場面で修繕の必要性ががるにもかかわらず、お金がない。
こういった場合、初めてのDIYを嫌々やっている、という人も少なくないそうです。
②自分の所有物であることを主張したい。自己顕示欲。
これは新築を購入した場合です。
上のように常に故障に苦しむ、ということはありませんが、新築なのでなんとなく無個性。
自分の味を出して、この家は自分の所有物であることを主張したい!という人たちが行うDIYです。
③自己表現。
現代の若者の多くが、アーティストの素質を持ちながら、それを表現する場がない、という不満を抱えているそうです。
DIYはそういったアーティストの不満を解消するいい機会だといいます。
④完璧の探求。
多くのDIY初心者は、建築業者や室内装飾業者を信用していないようです。
簡単に言うと、こういった業者は自分たちDIYer(DIY+er。DIYをする人)と同じだけの情熱を持っていない、というわけです。
ただこう言ったDIYerの困ったことは、上達するまでにとにかく時間がものすごくかかるということ。週末を利用してやるので、亀の速度。唯一スピードの上がる瞬間が、来客があるとき。ただしこの場合、満足のできない仕上がりになることが多く、客が帰った後でもう一度やり直す羽目になるのだとか。
⑤余暇に楽しむ。
少数の人たちは、DIYをパートナーや家族で楽しむレジャーの一つだと考えています。
こういった人たちは、DIYを単に楽しい遊び、と考えており、結果よりも過程が重要、という考えのようです。
⑥セラピーの一環?
まれに、DIYはセラピーの一環だと主張する人たちがいます。
こういった人たちは、DIYを仕事からのストレスを解消する方法の一つだととらえているようです。
このタイプのDIYerは⑤のタイプと一緒で、家を快適にするためにDIYをするのではなく、DIYをすること自体が目的になっています。
いかがですか?
ちなみに、このサイトの調査では、「自己表現のため」と「自己顕示のため」が同率でほぼ2/3を占めており、次いで「必要にせまられて」、「レジャーとして」、「完璧を求めて」、ごく少数が「セラピーとして」となっているそうです。
こうやってみると、最初は嫌々やっている人が多いのかなと思いましたが、やっぱりちゃんと楽しんでやっているんですね。
それにしてもこんな調査があるなんて、本当にイギリスではDIYerの人口が多いんだな、としみじみ感じました。
今日はちょっと余談のような内容でした。
次回は何か食べ物に関わることが書けたらと思います。
それでは~
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2コメント
2019.11.05 00:40
2019.10.09 02:11